WebMとMP4の違いは?無劣化でWebMをMP4に変換する方法
YouTubeからダウンロードした高画質動画は通常、WebM形式です。この形式を再生できる再生ソフトは多いですが、変換できるツールが少ないですし、クリアな変換結果を得るのは難しいこともあります。一方、mp4は最も汎用的な動画形式です。では、WebMとMP4これら2つのフォーマットの違いは何でしょうか?WebMをMP4に変換するメリットは何でしょうか?そこで今回は、WebMとMP4の違いを詳しく解説し、WebMファイルを品質を落とさずにMP4に変換する方法を紹介します。
WebMとは
WebMは、Googleが開発したオープンソースの動画コンテナ形式です。Matroska(すなわち MKV)コンテナ形式を基にして開発された新しいコンテナ形式であり、VP8やVP9などの動画コーデックと、VorbisやOpusなどの音声コーデックを組み合わせて使用します。これらの技術により、WebMはファイルサイズを小さく保ちながら、高品質な映像を提供することができます。
WebMの最大の特徴は、ウェブ最適化です。WebMフォーマットは、2010年に発表され、主にウェブ上での動画配信を目的としています。そのため、WebM は、HTML5との互換性が高く、インターネット上での動画ストリーミングに適しています。
MP4とは
MP4(MPEG-4 Part 14)は、ISO/IEC と MPEGによって標準化されたデジタルマルチメディアコンテナ形式です。主にH.264/AVC や H.265/HEVC などの動画コーデックと、AAC などの音声コーデックを使用します。これらの技術により、MP4は様々なコーデックをサポートしており、用途に応じて最適な設定を選択できます。
MP4の最大の特徴は汎用性です。1998年に開発が始まり、現在では最も広く使用されている動画フォーマットのとなっています。MP4は、高品質な映像と音声を効率的に圧縮し、幅広いデバイスやプラットフォームで再生可能です。
WebMとMP4の違い:画質、サイズ、互換性など
WebMとMP4は、それぞれに長所と短所があります。WebMは特にウェブ上での使用に最適化されており、効率的な圧縮と高品質な再生を両立しています。一方、MP4は汎用性が高く、幅広いデバイスやアプリケーションでサポートされています。
以下の表で、WebMとMP4の主な違いを比較してみます。
特徴 | WebM | MP4 |
---|---|---|
開発元 | MPEG | |
主な用途 | ウェブストリーミング | ウェブストリーミング、ローカル再生 |
圧縮効率 | 高 | 中 |
ファイルサイズ | 小さい | 中 |
画質 | 高(同じビットレートの場合) | 高 |
デバイス互換性 | 普通 | 広い |
編集のしやすさ | やや難しい | 容易 |
ストリーミング性能 | 優れている | 良好 |
サポートするコーデック | VP8, VP9, AV1 (動画), Vorbis, Opus (音声) | H.264, H.265, MPEG-4 (動画), AAC, MP3 (音声) |
この比較表から分かるように、WebMとMP4はそれぞれ異なる特徴を持っています。
WebMをMP4に変換するメリットとデメリット
WebMファイルをMP4に変換することには、いくつかのメリットとデメリットがあります。これらのメリットとデメリットを考慮し、用途に応じて変換の必要性を判断することが重要です。以下に主なポイントをまとめます。
😊 WebMをMP4に変換するメリット:
✔️ 1. 互換性の向上ができます。MP4は多くのデバイスやプレイヤーでサポートされているため、変換することで再生しやすくなります。
✔️ 2. 動画の編集がやすくなります。多くの動画編集ソフトウェアがMP4形式をサポートしているため、編集作業が容易になります。
✔️ 3. ストリーミングプラットフォームとの互換性の向上ができます。YouTubeやTwitterなどのに動画をアップロードする場合、MP4形式が必要です。
😔WebMをMP4に変換するデメリット:
❌ 1. ファイルサイズが大きくなります。一般的に、WebMからMP4に変換するとファイルサイズが大きくなる可能性があります。
❌ 2. 動画の画質が落ちる可能性があります。変換プロセスによっては、わずかながら画質や音質が劣化する可能性があります。
❌ 3. 大きなファイルや高解像度の動画の場合、変換に時間がかかることがあります。
フリーソフトでWebMをMP4に無劣化で変換する方法
WebM MP4 変換する方法はいくつかありますが、フリーソフトを使って無料でWebMをMP4に変換したい人が多いです。また、無劣化での変換を望む方も少なくありません。ここでは、フリーソフトでWebMをMP4に無劣化で変換する方法をいくつか紹介します。
方法1. フリーソフトOneConvでWebMをMP4に変換する
OneConvは、様々な形式のファイルを変換できる動画変換WebM MP4 変換ソフトです。MP4、WMV、MKV、AVI、WebMなどの動画形式やMP3、WMA、OGGまどの音声形式を含む多岐にわたるファイル形式の変換に対応しています。わかりやすい操作画面と使いやすい操作手順が特徴です。
✔️ 様々なファイル形式間の変換に対応
✔️ 直感的なインターフェースで、初心者でも簡単に使用可能
✔️ 高画質で動画・音声ファイル出力可能
✔️ 高速で複数の動画を一括変換
以下に、OneConvを使用してWebMをMP4に変換する手順を詳しく説明します。
1. OneConvを起動します。
2. ソフトの設定画面で、出力ファイルの品質や解像度などのオプションを設定します。デフォルト設定でも問題ない場合が多いです。
3. 「変換」モジュールでを変換したいWebMファイルをドラッグ&ドロップでアップロードします。
4.「すべてを変換」ボタンをクリックして、変換プロセスを開始します。ファイルサイズによっては、変換に数分かかる場合があります。
5. 変換が完了したら、「変換済み」タブでMP4ファイルを再生して、映像と音声の品質を確認確認することができます。
方法2. フリーソフトFFMPEGでWebMをMP4に変換する
FFmpegは、オーディオ、ビデオ、ストリーミングメディアなどのさまざまなマルチメディアデータを処理するためのツールです。FFmpegは、コマンドを使って、オーディオとビデオの変換、トランスコーディング、編集、再生、その他の操作に使用できます。
FFMPEGでWebMをMP4に変換する手順は以下の通りです。
1. Windowsキー + R キーを押して、“cmd” と入力し、Enterキーを押して、コマンドプロンプトを起動します。
2. 以下のコマンドを入力して、WEBMファイルをMP4に変換します。
ffmpeg -i input.webm output.mp4
3. 変換が完了すると、指定した出力ファイル名でMP4ファイルが生成されます。
方法3. オンラインサイトでWebMをMP4に変換する
ネット上には、ソフトをインストールせずに動画の形式を変換できる無料オンライン動画変換サイトがたくさんあります。しかし、これらの無料サイトは、時間制限、ファイルサイズ制限、回数制限、画質劣化などのデメリットがあります。
オンラインサイトconvertioを例にしてWebMをMP4に変換する手順を説明します。
1. webブラウザでconvertioのサイトにアクセスします。
2. 変換したいWebMファイルをアップロードします。
3. 出力ファイルの形式をMP4に設定します。
4. 「変換」ボタンをクリックし変換プロセスを開始します。
5. 変換プロセスが完了すると、「ダウンロード」をクリックして、MP4をPCに保存します。
WebM MP4 変換方法の選択と結論
WebMとMP4は、両方とも人気のある動画フォーマットですが、それぞれに特徴があります。WebMをMP4に変換する場合、フリーソフトとオンラインサイトを利用する方法があります。
フリーソフトOneConvはプロの動画変換ツールで、使いやすくて、複数のファイルを高画質で変換可能で、Macも利用できます。フリーソフトFFMPEGは、オープンソースソフトウェアで、高度な設定ができますが、一定のパソコン知識が必要なので、パソコン初心者に向いていません。オンラインサイトでは、ファイルサイズ、変換回数などの制限がありますので、あまりおすすめしません。
結論は、利便性、安全性、画質の点で、ローカルのソフトウェアの使用が最適です。それでは、適切な方法でWebMをMP4に変換してみましょう。